ドラマ「恋です!ヤンキー君と白杖ガール」第3話感想

3話のダイジェストはこちら。

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この文章を作っている途中でもう第4話の放送が始まり、いま非常に焦っています。

あれ、1週間ってこんなに短かったっけ…?

このドラマを毎週観るようになってから、時間の流れがとくに早く感じますね。

 

前置きはそこまでにして。

第3話はユキコが姉のイズミと対立する場面が多く、2人の鬼気迫るお芝居に度肝を抜かれます。ユキコを心配するあまりついお節介で口うるさくなってしまうイズミ。黒川と出会って新しい世界を知り、自分一人で何でも挑戦したいユキコ。両者の思いが爆発したシーンは本気で鳥肌ものでした。「だれよりも私の事腫れもの扱いしてるのはお姉ちゃんだよ!!」「ユキコのこといちばん近くで見てきたの誰だと思ってんの!!」ユキコとイズミの悲痛な叫びにこちらまで胸が痛くなりました。あかん、目から水が…

私自身姉がいないので、姉妹のやり取りや漂う空気感に共感することはないんですが、ユキコが取った行動は姉妹げんかの仲直りと妹離れのきっかけとしては最適解だったんじゃないかと思います。一人でお洋服を選んでもらってる姿を見てもらい、今の強い自分があるのはお姉ちゃんのお節介のおかげだとちゃんと伝えた上で、自分一人でもっといろんな新しいことに挑戦したいという素直な気持ちも伝える。妹には私しかいない、となかば強迫観念のような感情に飲み込まれていたイズミの心が涙と一緒に解けていくのを感じました。完璧な流れではないだろうか。また目から水が…

あと、ユキコが一人で洋服屋さんに服を選んでもらう場面で、原作では店員さん側にもちょっとしたエピソードがあるんです。個人的にそこが凄く好きなので気になる方は原作の1巻をご覧あれ。販売業に携わるすべての人に響くんじゃないかと思います。(私はバリバリに響きました)

それにしてもイズミ演じる奈緒さんはほんっとに作品ごとに受ける印象がガラリと変わるので、短期間で奈緒さんの出演作を複数観るとその落差で脳がバグ起こします。先月観た映画の『君は永遠にそいつらより若い』でぷよぷよに親殺された人みたいな顔でゲームする大学生と同一人物だなんて信じられない…。

 

※ここからはただの愚痴です。そして盛大にネタバレを含みますので、3話を未視聴の方は閲覧注意です。

 

さーて問題はラストの場面。ハチ子による森生の唇奪取事件ですよ。もうね、どーーーーーしてこの場面入れたんです?あの場面だけはどうしてもモヤっとするんですよ。果たして物語を作る上であんな形でハチ子に対する反感を煽るような演出は必要なんでしょうか。演者さんは悪くない。めるるさんは果てしなく可愛い。あの演出は誰がやったとしても私は同じように怒り狂ってたと思います。

ハチ子に対する視聴者の反感をおさめ、これからどう回復させていくのかすごく心配ででなりません。ハチ子のやった事を知った茜おばちゃん(ファーストサマーウイカ)からこっぴどく叱られて森生に謝罪するか、ユキコに直接話してがっっつりキレられるぐらいしないと割に合わないですよ。どちらにしてもファーストサマーウイカさんと杉咲花さんの負担が大きすぎるわ。

あと、個人的にああいう行為はお互いの同意のもとでするものだと思っています。女の子からいったんだからいいじゃんとかそういう問題じゃないんだよ。男女は関係ないし、された側はトラウマだよ。あんな場面公共の電波に乗せてお届けしちゃいけないと思います。

と、思いの丈はほぼつめ込んだので愚痴は以上です。

 

 

もう一つ3話で印象に残っているのが、レンタルビデオ店での森生の行動。

森生は立ち寄ったレンタルビデオ店で音声ガイド付きのDVDが多数あることに気付き、ユキコと一緒にここを訪れる際のシミュレーションを始めました。店内でユキコ(概念)を誘導する森生。いきなり始まったシュールな場面に、私は宇宙猫のような表情でテレビ画面を凝視していました。おぉ森生よ、連敗続きの就活に疲れ果て、ついに幻覚が見えるようになってしまったのか…と思ったがちゃんと店内のオペレーションの問題点にも気付けてるし、この奇行がきっかけで獅子王のおばあちゃんと出会い、このレンタルビデオ店への就職まで決まったので、結果オーライですね。それにしても、森生は他の場所でもああやってシミュレーションしてんのかな…

 

恒例となった森生の「ユキコさん」を数えたましたシリーズ。今回は37回でした。そしてユキコの「黒川」は19回と、前回とほぼ横ばいの結果となりました。これで落ち着いてゆくのでしょうか。今後も調査を続けたいと思います。

 

次回はユキコが初めてのアルバイト回。予告で涙を浮かべるユキコに、号泣の予感…