ドラマ『僕らの食卓』5話 感想

今週もよろしくお願いします。

 

5話のあらすじ

豊(犬飼貴丈)はスーパーで兄と出くわして以来、様子がおかしい。そんな豊のことを穣(飯島寛騎)は心配していた。そんな折、元彼女の奈央(玉田志織)が穣のもとを訪ねてくる。彼女から、自分の人生を大事にして、大学に戻ってきて欲しいと告げられ、穣は憂うつになる。

その帰り、穣と種(前山くうが)がスーパーに行くと、豊にばったり出会う。豊と穣は、お互いに元気がない様子だと感じ、心配し合う。そこに種がやってきて、おまじないメニューを提案する。それは、穣が幼い頃に、母親が自分を元気付けるために作ってくれていたラーメンチャーハンだったーー。

ドラマ『僕らの食卓』| あらすじ

 

 

 

感想

 

今回登場するごはんは、穣の母・実花さん秘伝のラーメンチャーハン。

息子を想う母の愛情が詰まったごはんが、穣と豊を繋いでくれました。

 

兄と遭遇してから元気のない豊が気にかかるものの、

どうやったら豊を元気づけることができるか悩む穣。

 

そんな時、母の実花さんが夢に出てきてくれたり、

バイト先の店主の助言や、種くんのナイスアシストもあり、

豊とラーメンチャーハンを作って食べることに。

 

おまじない効果は抜群で、豊にも笑顔が蘇ります。

 

豊は自分も元気がないだろうに、穣のことも気遣う優しさが沁みました。

 

人はちょっとしたことがきっかけで元気づけられて、

また一歩を歩みだせるのかもなと思いました。

 

もちろん、兄との問題は根本的に解決していませんが、

問題に向き合うのにも気力が必要で、

まずは英気を養い、元気になってから向かい合っていけば

いいんじゃないかと思います。

 

 

奈央さん

 

5話では、穣の元彼女・奈央さんが登場しました。

美しい瞳が印象的な女性です。

 

明らかに曇る穣の表情や、奈央さんの言葉の文脈から考えるに、

きっと奈央さんから別れを切り出したのでしょう。

 

そんな奈央さんは別れた後も、大学を休学し弟の面倒を見ている穣を気にかけてます。

 

「そんなに一人で抱えなくていい」

「穣には穣の人生がある」

 

その言葉は正しいと思いますし、

彼女が穣を想う気持ちもすごく伝わってきました。

 

…ですが

今すぐ奈央さんの元へ馳せ参じて、

『僕らの食卓』第1話~第4話スペシャルダイジェストを

お見せしたい気持ちに駆られました。

 

何を幸せと感じるかは人それぞれで、

大事な人が選んだ道を尊重して見守ることも

愛の一つなんじゃないかなと。

 

そう思えたら、奈央さんの心も少し軽くなるんじゃないかと思います。

 

 

とりとめのない妄想

 

すごくさりげなく穣の服を着てる豊が現れて思わず二度見しました。

「体格が同じ」という原作での豊穣コンビの設定もありますしね…

圧倒的感謝です…

本当にありがとうございます…

願わくば、「豊に貸す服選びに悩む穣の姿」を映像ないし写真で見たいです…

そこにどれだけのドラマが詰まっているか…

本編で難しかったらDVDBOXの特典映像でもいいので、

ご検討のほどよろしくお願いします。

 

 

あと、穣がバイト先で元気なかったりめちゃくちゃ元気な様子に

常連のお客さんも一喜一憂してそうですよね。

 

穣「イラッシャイマセ~…」

客①「バイトの兄ちゃん元気ねえな…」

客②「なんかあったんか…?」

 

~翌日~

 

穣「イラッシャイマセ!!!!!!」

客①「オッ兄ちゃん元気になったんか!」

客②「よかった(ニコリ)」

みたいな。

私はいつもこういう妄想してはほっこりしてます。

 

 

全然関係ないですが、豊役の犬飼さんの口から「変身」って言葉を聞くと、

思わず反応してしまいますね。

ドラマ『僕らの食卓』4話 感想

待ちに待った4話です。

 

4話のあらすじ

豊(犬飼貴丈)は穣(飯島寛騎)から連絡を受け、公園で待ち合わせることに。楽しいランチタイムを過ごした2人は、以前作れなかったカレーを週末に作る約束をする。豊は、穣と種と一緒に過ごすうちに、今まで知らなかった、誰かとご飯を食べることの喜びを感じるようになっていた。週末、カレーの材料を買いに3人はスーパーへ行くのだが、そこで豊は偶然、兄・勇樹(市川知宏)と出くわし動揺する。一緒にカレーを作りながらも、どこか冴えない豊。完成したカレーを楽しく食べる3人だったが、穣は豊の様子が気になる…。 

ドラマ『僕らの食卓』| あらすじ

 

感想

 

ついに豊の兄・勇樹が登場です。

1話から幾度となく繰り返される少年時代の記憶。

その中に現れる勇樹の言葉は冷たくて、

見ている私も胃に鉛を落とされたような気持ちになっていました。

豊の心に負った傷の深さは計り知れません。

 

そして、実際の勇樹と豊のやりとりを見ると想像以上に私の心は抉られました。

勇樹役の市川知宏さんがコメントで、

「義兄としての葛藤がありながら、

密かに弟を想う優しさを持っているキャラクターです」

と仰っていたんですが、

すみません今のところその片鱗が見当たらなくて…

本当にここから自分が勇樹に抱いた印象が変わっていくのか心配になりました。

きっと大丈夫だと思いますが…

 

 

勇樹と遭遇してからの豊は動揺を隠せず、

その後穣と種くんと一緒にカレーを作っていても、

どこか浮かない表情。

穣から勇樹のことを聞かれて言葉を濁した時は、

心に傷を負った少年時代の豊を見ているようで胸が痛くなりました。

 

勇樹と豊、穣と種くんは兄弟という共通点がある分、

穣と種くんの仲良しな様子を間近で見ていて、

自分と兄とのことが頭をよぎってたらつらいな…

 

穣もそんな豊のことを気にかけてるけれど、

豊は穣にも話したくない様子。

穣がどこまで踏み込んでいいか悩んでいる。

お互いの不器用さがもどかしいです。

 

上田家のみんなと出会ってから、

少しずつ誰かとご飯を食べる喜びを知り、

楽しい思い出が増えていったけれど、

ふとした拍子に蘇った過去の傷が、豊を以前の世界に引き戻してしまいます。

こうして一進一退を繰り返すことが人生なのかもしれません。

 

心なしか、エンディングの音楽がいつもよりしんみりして聞こえました。

 

 

今回はしんどいシーンもありましたが、

豊と穣のリベンジカレーグータッチに和んだり、

スーパーで買い物する豊・穣・種くんの他愛もない会話に心癒されていました。

 

次回予告で3人が作って食べてる様子が映っていたのでひとまず安心しました。

穣の元恋人や思い出の中のお母さんも登場して、

さらに見逃せない展開になりそうです。

ドラマ『僕らの食卓』上田穣のここが可愛い【随時更新】

ドラマ『僕らの食卓』の上田穣(みのる)に心奪われたオタクによる記録です。

 

上田穣のここが可愛い

1話

・公園で種くんを抱えるときの「オルァッ」

・歳の離れた弟と言い合いをするくらいには少年の心を持ち続けてるところ

・鎖骨

・ゲロ味のシチューとシチュー味のゲロの二択でわりと真剣に悩むところ

・お茶請けをどっさり出してくるところ

・「おにぎり先生のお名前は?」

・おにぎりに選ばれし神の手ボケがウケなかったところ

・敬語を使うと全体的に舎弟感がでてるところ

・炊きたてご飯食べたい人にいの一番手をあげるのに、豊に食べさせてもらう時に一瞬戸惑うところ

・小声で「こんぶ…これか」

・「俺が握ったやつ、食って」ここだけ敬語がはずれるところ!!

 

2話

・朝の支度をしながらバッてテレビを消すところ

・どんなに急いでいてもお母さんの写真にいってきますを言うところ

・ラーメン屋のバイト着姿

・種くんのおやつセミ発言にガチで戸惑ってそうなところ

・電話を切るときの「ウィ」

・豊に頭を撫でられてめっちゃ狼狽える様子

・「ごちそうさまは?」

・「あコラ熱い熱い熱い熱い…」

・豊が同じ歳だと知って光の速さでタメ語になるところ

・豊の呼び方について種くんと言い合ってるところ

・「豊はいてくれるだけでいい。種喜ぶし…」の後にちゃんと「俺も」と言ったところ

 

3話

・アイコンが炒飯

・「タコさんウインナーだろ?」

・種「タコさん!」穣「No!」

・豊とのメッセージのやりとりに「!!」使ってるところ

・豊からメッセージにスマホ両手持ちでにやにやしてるところ

スマホで動画撮るときの「種」って呼びかける声

・身を削ってまでゴリラのものまねをするところ

・「楽しみにしてたもんなー」の声の優しさ

・「これは確かに動物園、さすが豊」

・送った動画を何度も観てもらえたことを知って嬉しさを噛みしめるところ

・「めっちゃ嬉しい」「食べるのもったいない」「おいしい」「マジで嬉しかった」とちゃんと言葉で気持ちを伝えてるところ

・豊の言葉を受けての繊細な表情

 

4話

・豊から穣に会えてうれしい(意訳)と言われて喜びを噛みしめているところ(もっとテンション上がったら小さくガッツポーズしそう)

・公園のベンチに座っている時の右手の置き場所

・日光が当たってキラキラと光る毛先

・リベンジカレーという言葉選びのセンス

・自分からやったグータッチに照れまくるところ

・しいたけが苦手だと種くんにバラされた時の表情

・2人にカレーを褒められて照れているところ

 

 

5話

・目覚まし時計が鳴ると思いきや、隣のスマホのアラームが鳴るところ

・意外にも寝相がきれいなところ

・ちょっと気まずい豊と会った時の第一声が「オッス」なところ

・動き付きの「エイッ!ヤァ!」

・自分の部屋着を着てる豊に対して「似合ってんな」

・オセロを選んだセンス

・帰り際の玄関での表情すべて。天才。

・翌日のバイト先でのめっちゃ元気なあいさつ。

 

6話

・デニム地のエプロン

・玄関先で豊を見送るとき、心なしか毛先がシュンとなっているところ

(穣の気持ちと毛先のハネ具合が連動していたら面白いなと思いました)

・「…そう!」

・テレビ電話切る瞬間の顔

・豊の無事を確認して安堵した表情

・スーパーで小っちゃいクリスマスツリーを買ったという事実

・「被ってんじゃん…」

 

7話

7話は最初から最後までずっっっと可愛いんですが、

・「普通にホットケーキデス…」

・サンタさんを食べたい種くんに盛大に拗ねてるところ

・「よかったぁ~美味しくて」

・緊張してしきりにお茶を飲んじゃうところ

・おにぎりマンの裏声

・1ミリの躊躇もなくおにぎりマンにかぶりつくところ

・おにぎりをもぐもぐ頬張ってるところ

・豊の眼鏡をかけてみて「どう?」(おちゃらけた手の動き付き)

 

8話

・気まずい豊と会った時の第一声「…ウス」なところ

・飲み物注文する時にちょっと手をあげるところ

・「マジデホントゴメン!」

・「あ~焦げてる~!」

・豊の連絡先に写真登録してるところ(めちゃくちゃ好きやん…)

9話

・「タネチャン…」

・お母さんの言ってたことには素直なところ

・おとうに首根っこ掴まれてビクッてするところ

・豊を見つけた時の表情

・豊に肉まんを渡して「ん」

・豊「好きって言ってくれたでしょ」穣「うん」

・豊に抱き着いた時の安堵と喜びの表情

・キスの前に豊と目が合ってちょっと笑ったところ(2回も!)

・除夜の鐘に爆笑

・唇を親指で拭うところ

・「今まで通りじゃなくなるかもしんないけど…いい?」ここの上目遣い

・肉まん味のくだり、ニヤニヤからの唇指差し(もうこの穣アクスタにしてくれ)

・紙コップ3つ運んでくるところ

・「俺今幸せだ」

・豊の小指にそっと自分の小指を重ねるところ

 

10話

・玄関で豊を見つめる優しいお顔

・そこにおとうが来てちょこっと不機嫌になるところ

・「え マジ?」

・「どっか遊び行こうぜ」

・服屋さんで服をみてるところ

・写真じゃなくて動画を撮るところ(豊の「どゆこと?」も可愛い)

・気まずい豊と会ったときの「…ウス」

・冷静にキムチートマト鍋の説明をするところ

・涙を拭うところ

・部屋の電気消すところ

・豊にそっと抱きつくところ

・眠っている横顔

・豊に「ずっと一緒に生きていこう」と言われた時の表情

・泣いてないから~!ってところ(嬉しそうでなによりです)

 

スピンオフ~僕らの休日~

・キャリーケースを引いている時の左手をぶんぶん振ってるところ

・ジャケットの袖がちょっと長いところ

・種くんに向ける優しいまなざし

・あれ?豊なんか遅くね?って感じでキョロキョロするところ

・「めっちゃ笑ってるんですけど」

・ご機嫌斜めで頬杖ついてるところ

・「なに笑ってんねん!」

・脱衣所で豊のスマホを見た時の驚愕とショックの入りまじった表情

・ぷりぷりしてるところ

・「ハァッ!!!」

・バルーンを勝手にBAD DAYと解釈して落ち込んじゃうところ

・「なんだよそれ…」

・「好きだよってやりとりしてたもん…」

・勘違いだったと気づいて恥ずかしくて手すりバァンってしたところ

・「こんな俺だけど、これからも俺と一緒にいてくれますか?」

・豊に手紙を書いていたという事実

・そっと涙を拭うところ

・お弁当箱を手に「学校にこれ持ってこ!」

 

番外編

穣の顔がうつくしすぎるので、正気を保つために服に書いてあるロゴを読んでみました。

 

「SAN DIEGO MCMLX CALIFORNIA」1話

サンディエゴとカリフォルニアは分かりましたが、MCMLXはローマ数字?

 

http://www.0152records.com 」2、4、7、10話

調べてみたところ、かつて渋谷宇田川町にあったレコード屋さん「0152RECORDS」のオリジナルスウェットだと判明。

 

「SACRAMENTO CALIFORNIA 1850」2、3、10話

カリフォルニア再び!1850はおそらくカリフォルニア州の成立した年。夜に着てることが多いから部屋着かもしれません。

10話で上田家に泊まった豊も着用していましたね。

 

 「I_YOU'LL GO TO HELL IF OR WHAT YOUR DIRTY_MIND IS THINKING」1、3話

イギリスのロックバンドRadio headのツアーTシャツでした。

 

「Dust and Rocks you want Somebody else」4、5話

Dust and Rocksは古着屋さんの名前みたいですね。お店のHPを見ていたら、1話で来ていたフォトTシャツもありました。

おそらく、スピンオフの時に穣が着用しているジャケットもこちらのお店のものかと。

 

このDust and Rocksさんは2023年6月10日をもって閉店されたそうです。

ドラマがご縁で初めて知ったお店でしたが、

色んなお洋服を見てわくわくした気持ちになれました。ありがとうございました!

長い間、お疲れさまでした。

 

「BRONZE AGE」4話

調べてみたらブランド名でした。魚拓みたいなマークが特徴。

 

「NEW ENGLAND PATRIOTS」8話

ニューイングランドフットボールチーム名。2年前の穣が着用してました。

ドラマ『僕らの食卓』3話 感想

今回は地上波の放送時間まで待てず、

Lemino先行配信でフライング視聴しちゃいました。

 

3話のあらすじ

豊(犬飼貴丈)と穣(飯島寛騎)、種(前山くうが)の3人は週末に動物園に行こうと計画を立てる。種にタコさんウインナー入りのお弁当を作って欲しいと頼まれた豊だが、お弁当を作ったことなどない…。そこで豊は、職場の同僚・大畑レイ(古畑星夏)に頼んでお弁当作りの練習に励むことに。いよいよ迎えた動物園へ行く当日の朝、3人は動物園に向かおうとするが、急に雨が降り出してしまう。ぐずる種のために、豊はあることを思いつくのだった。

ドラマ『僕らの食卓』| あらすじ

 

感想

豊が種くんと穣のために慣れないお弁当作りに奮闘したり、

大畑さんが豊のためにお弁当のレシピやアドバイスをくれたり、

穣が豊のために種くんが遊んでる動画を撮って送ったり、

 

それぞれが誰かを想っている。

それらが織りなす優しい世界が、

疲れた現代人の心に沁みます…

 

同僚の大畑さん、ええ人…

豊が初めて作ったお弁当を見たときの

「伸びしろに期待できる」発言からは、

大畑さんの優しさと快活さがにじみ出てました。

彼女の明るさに救われた人は、豊の他にもたくさんいるだろうな。

 

動物のものまねをする種くんも、

豊との何気ないメッセージのやり取りにニヤニヤしちゃう穣も

どちらも果てしなく可愛いんじゃ…

 

何度目かの視聴で気付いたんですが、

この上田家でのシーンと、次の豊の調理シーンのどちらにも、

卵をかき混ぜる音が聞こえてたんです。

それが、会ってない時間も上田家と豊が繋がってるような気がして、

なんだか嬉しくなりました。

 

 

最後のシーン

 

個人的にあのシーンが大好きで、何度も観返してます。

 

豊の言葉に対して、

穣の表情だけで彼の感情の動きを見せるという、

めちゃくちゃ繊細な演出とお芝居がすごい。

 

わりとエンタメ寄りな演出が多い昨今のドラマ界隈で、

余白をつくることで視聴者の想像力を刺激するシーンでした。

 

あの時の穣はどんな気持ちで、何を考えていたのか。

この余白を埋めるのは視聴者自身で、

それぞれの置かれた状況やコンディションによって、

様々な捉え方が出来ると思います。

 

※ここからはあくまで私の想像です

 

このときの穣は、豊への想いを自覚すると同時に、

豊の自分に対する想いと、自分が豊へ抱く想いはたぶん違ってて、

でもその想いを伝えたら、きっと豊が困ってしまうことも分かってると思う。

今みたいに、種と3人で楽しくご飯が食べられなくなるかもしれない。

そんなことは、種も自分も悲しいし望んでいないから、

自分から豊に想いを伝えることはしない。

ただ今は、こうして一緒にいられる時間を大事にしていたい。

 

と、そんな風に思ってたんじゃないかなと。

 

初見のときに、このシーンの穣の表情があまりに切なく見えて、

こんなセンチメンタルな気持ちを抱えたまま私はあと1週間を過ごすのかと、

軽い絶望を味わいました。

 

けれど何度も視聴するうちに、もっと多面的に穣の感情を捉えることもできて、

豊の言葉をぽつりと口にして、心の中で反芻させている穣の表情は、

初見のときよりも少しだけ柔らかく見えました。

 

 

毎回のことだけど、犬飼さんと飯島さんが、豊と穣として確かに

そこに居てくださって、その瞬間に生まれる空気感がすごく素敵で…

もう感謝してもしきれません。

 

 

「僕らの食卓」の公式インスタグラムに載ってたお弁当を見て、

ふと、今豊の家にはお星さまの爪楊枝が余ってるのかなと思うと、

なんだかほっこりした気持ちになりました。

きっと豊も、この爪楊枝を見るたび楽しかった思い出が蘇るのかな~

ドラマ『僕らの食卓』2話 感想

Leminoに加入してから毎日『僕食』ばっかり観てます。QOL爆上がりです。

 

2話のあらすじ

豊(犬飼貴丈)と楽しくおにぎりを食べた穣(飯島寛騎)と種(前山くうが)。次は一緒にカレーを食べようと約束し、豊はその日を楽しみにしていた。しかし、当日の朝、種は熱を出してしまい、豊と穣は仕方なくカレーはあきらめることに。種のために、食事の準備をしようと頑張る穣の姿に胸を打たれた豊は、穣を手伝おうと、冷蔵庫にある限られた食材で即席卵雑炊を作ることに。そんな中、心配してレトルト食材を大量に買ってきた父・耕司(原田龍二)が帰ってきてーー。

ドラマ『僕らの食卓』| あらすじ

 

感想

2話では、穣が現在大学を休学して、バイトをしながら種くんの面倒を見ていることが明らかになります。(穣は何学部なんだろう…)

そんな日々の中で、穣も種くんも週末に豊が作ってくれるカレーを楽しみにしていて、

一方豊も、職場のカレンダーにマルを付けちゃうくらい週末を楽しみにしてる様子が微笑ましい。

豊のムフッとした嬉しそうな顔がすごく可愛い。

 

しかし、当日の朝に種くんが熱を出してしまい、カレーはあきらめることに。

「そんなに謝らんでも…」と言いたくなるくらい全力で謝る穣の姿を見て、

もしかしたら穣は、今までこういったことがある度に、相手の言葉とか態度に心を痛めてたのかもしれないな、と感じました。

穣の「(子供が風邪ひいたり体調が悪くなることは)仕方ないことなんだけど、そう思ってもらえないことが多いっつーか…」という言葉にこちらの胸も痛くなります。

穣って、自分が「こうしなきゃ」と思ってることに囚われがちな所があるんかなぁ。責任感が強いが故に自分ひとりで背負おうとするけど、出来ない事や上手くいかない事も沢山あって、疲れてしまってる感じが伝わってくる。

だからこそ、豊の「穣くんは頑張ってるよ」が余計心に沁みました。

穣がぽつりと漏らした本音に対して、押し付けがましくなく、でも真っ直ぐに穣と向き合って寄り添う豊。その優しさに涙が溢れてきます。

ありがとう豊…

このシーンは犬飼さんと飯島さんの芝居にぐんぐん引き込まれていきます。なんだかすごく映画を観てるような感覚に近かった。

 

卵雑炊とレトルト食材に舌鼓を打った後、実は豊と穣が同じ歳ということが判明します。

ここからお互いの名前も呼び捨てに変わり、穣も嬉しそうで何よりです。

 

玄関先で豊を見送るシーン、1話の頃よりぐっと2人の距離が縮まってるのも良いですね。(Leminoで1話視聴できるので是非みてください…)

豊と穣って、暮らしてきた環境や価値観も異なるし、あの公園での出会いがなかったら、この先ずっと出会わないままだったかもしれないですよね。

そんな2人が種くんをきっかけに出会って、一緒に時間を過ごしていく。

それって奇跡に近い出会いなんじゃないかと思いました。

豊穣コンビ、尊い

 

穣語り

というか、2話のサムネイル観ましたか?

豊に頭をなでられハッとした瞬間の穣がうつくしすぎて…絵画??

あまりの美しさに息が止まりました。

なんと公式グッズのブロマイドになっていたのでさっそく注文しました!

届いたら額縁に入れて飾ろう。

 

あと、穣の顔がうつくしすぎて、正気を保つために穣のトレーナーに書いてある英字の解読してるのですが、1話が「SAN DIEGO」で、2話が「SACRAMENTO」だったので思わず二度見してしまいました。

二週連続カリフォルニア州の都市なのは偶然なのか、スタッフさんの遊び心なのか、はたまた何かの伏線なのか…

 

最後に、穣のバイト先のラーメン屋さん、お客さんの中に穣の隠れファンたくさんいそうだなぁ。

あんな綺麗な顔の子にイラッシャイマセーとかカウンターセキヘドウゾとか言われたら週5ペースで通う。

 

 

次回はオリジナル回です。

予告の時点ですでに可愛いし、ドギマギしてる穣の表情も気になります。

一体どんなお話に出会えるのか楽しみです。

ドラマ『僕らの食卓』1話 感想

大好きな漫画『僕らの食卓』のドラマ化を最近知り、さっそく視聴しました。

 

あらすじ

会社員の豊は、家族と疎遠で人と食事をするのが苦手。

ある日、公園で年の離れた兄弟・穣と種に出会い、なぜが「おにぎりの作り方」を教えることに。それ以来、一緒に食卓を囲み食事をすることが増えた豊たち。

やがて、家族のような存在となり、そして、豊と穣の距離も次第に縮まっていく・・・・・・。

食事を通し、人のつながりを描くハートフルドラマ。

www.bokuranosyokutaku.com

原作への愛

原作は三田織さんの漫画『僕らの食卓』で、
6年経っても色褪せることのない心温まる作品です。

1話を視聴したとき、原作への愛があふれる映像に涙が出ました。
また、SNSで原作やドラマの感想を目にすると、6年前ひとりでこの漫画を読んでいた自分に、お前はひとりじゃなかったよ、と言ってもらえた気持ちになりました。

ドラマ化を企画した人に今すぐ感謝の気持ちを伝えたい。

 

感想

上田穣がヤバい。

語彙力を失うほどの衝撃でした。
それくらい、穣がヤバかったのです。
演じている飯島寛騎さんは、初めて拝見した時ににたいへん可愛いお顔をされているので、穣の怖そうな見た目になるんか?と心配していたのですが、杞憂でした。

 

無造作にセットされた金髪、綺麗な顔立ちに低めの声、
英字ロゴトレーナー、迷彩柄のカーゴパンツ
玄関先で履いたつっかけ・・・

これらがちょっと粗野な若者の雰囲気を出しつつ、隠しきれない透明感と、
時々、全人類を狂わせるような妖艶さも垣間見えるとんでもない男が現れました。

英字ロゴトレーナーをあんなに着こなしている人を初めて見ました…

 

年の離れた弟・種くんとのやりとりも微笑ましく、弟への愛情深さも伝わってきました。

そして種くんが可愛くてたまらない。もう一挙手一投足が可愛い。種くんが喋るたびに顔がほころぶ。今年のドラマ部門助演男優賞は前山くうがくんに決まりです。

 

穣のことばっかり書いてますが、豊役の犬飼貴丈さんにも驚かされました。

犬飼さんは以前からyoutubeチャンネルを拝見していて、唯一無二の感性を持った、友達想いの狂人という印象がありました。ですが、醸し出す雰囲気や立ち姿やふと見せる笑顔がまぎれもなく豊で、役者さんの凄さを改めて感じました。

今後、豊が自分の過去を話す回がきっとあると思うんですが、その時の犬飼さんのお芝居がすごく見たいなと思いました。

最後に、おにぎりを作っている時に映る手がたいそう綺麗で見惚れます。

 

1話の時点では、穣の豊への想いはかなり小出しになってるんですが、何気ない場面の穣の表情や目線の動きに注目していました。炊きたてご飯を食べさせてもらう前の一瞬ためらった表情とか、玄関先で豊を見送る表情とか…

これからドラマで2人の関係がどう描かれていくのか楽しみです。このドラマは全10話あると知り小躍りして喜びました。

 

もし生まれ変われるなら、豊と穣がよく行くスーパーの店員か、種くんの通う保育園の先生か、上田家の炊飯器のフタの裏になりたい。そしてずっとこの2人を見守っていたいです。

松田凌さんに会いにゆく

2021年12月28日。

私は、大阪の道頓堀で途方に暮れていた。

人があまりに多すぎる。

年末の道頓堀は、それはもう老若男女問わず多くの人でごった返し、人間のるつぼと化していた。

ここが大阪独自の文化を形作っている中心地なのだと、初めは興味津々に闊歩していたが、

どこまでも続く喧騒にビビりまくり、キャッチやナンパが怖くて、親子連れやカップルの後ろで隠れるように歩いていた。

この世でいちばん人混みが苦手な私にとって、この状況は苦行に近かった。

では、どうしてそんな小心者の田舎者が、わざわざ年末の道頓堀にいるのか?

それは、推しに会うためだ。

そう、私は推しに会うために、雪国から3時間かけて自ら人間のるつぼへ足を踏み入れたのだった。

 

私の推しは、俳優の松田凌さんである。

松田さんは今年で俳優生活10周年を迎える。そんな大変めでたい節目の年に、20代の集大成となる写真集「TEN」を発売。その記念イベントが28日、道頓堀のTSUTAYA EBISUBASHIで開催されるのだ。

推しから直接写真集を受けとり、良いお年をと言ってもらえる。

こんなに縁起のよい年末はこの先きっと訪れまい。

それに、会いたい人には会える時に会いに行け。と、推しがいるオタクの標語のようなフレーズが頭に浮かび、すぐさまチケットの申し込みフォームへ飛んだ。

 

そんな経緯で年末の大阪行きが決まり、大雪のなかで健闘する特急列車に飛び乗った。

列車の中で何度も脳内シミュレーションを繰り返し(気持ち悪い)、たとえ本人を目の前に頭が真っ白になろうとも、最低限の言葉が紡げるよう練習を重ねた。

50分遅れで列車がJR大阪駅に到着。

梅田ダンジョンに苦戦しながらも地下鉄に乗り、なんば駅に到着。

そこから徒歩5分ほどで道頓堀にたどり着いたところで、冒頭の私に戻る。

つまり、大阪に来てからものの15分で、私の気力は底をついたのだ。恐るべし、人間のるつぼ。

本当は道頓堀の店頭大型ビジョンに映る松田さんの映像(イベント当日限定!)を眺めたかったが、どうしても戎橋に近づく勇気がもてず諦めてしまった。自分の不甲斐なさに、さらに落ち込んだ。

※イベント後、TSUTAYA EBISUBASHIさんのTwitterアカウントにて、松田さんの映像を載せてくださり、嬉しさのあまり宿泊先のホテルで泣いた。

 

きっと空腹が満たされれば、少しは回復するかもしれない。そう信じて、私は自由軒へ駆け込んだ。

自由軒の名物カレーは、織田作之助の「夫婦善哉」にも出てくる、ずっと食べてみたかったグルメだ。

店内に入ると面倒見の良さそうなおばちゃん×2がテキパキと席に案内して注文を取ってくれた。ぎりぎりまでオムライスと迷ったが、ここは名物カレーを食べておこうと心に決めた。

よくよく考えたら、これから推しと会うのにカレーを食べていいのかと、不安が頭をよぎった。しかも名物カレーは想像よりはるかに辛く、おばちゃんが注いでくれたお冷2杯と追加で頼んだペプシコーラ(330ml)を飲み干してしまった。辛いカレーと水とペプシコーラで胃袋はカオス状態。もう一度言うが、これから推しに会うのに大丈夫だろうか、私。

 

その後は混沌の胃を落ち着かせるべくなんばグランド花月まで歩いてみたり、TSUTAYA EBISUBASHIの3階にあるコスメ売り場を冷やかしたりして時間を過ごした。

 

集合時間にあわせて受付場所へ行くと、あっという間に自分の番号が呼ばれて、気づけば待機列までたどり着いてしまった。私の整理番号は11番だったのだが、気づけば待機列で前から3番目に並んでいた。どんな飛び級だよ。私より整理番号若い8人は一体どうしたんや。

大きな衝立の向こうには、おそらく松田さんが待機されている空気をひしひしと感じる。スタッフの方々の様子から、どうやらもうすぐ始まるらしい。

 

 

待って。

 

早すぎる。

 

こちとらまったく心の準備できてないんだ。

 

せめてこの身から発するカレー臭がなくなるまで待ってくださいお願いします。

 

内心焦りまくる私をよそにイベントは始まった。

 

事前に考えてきた言葉を心の中で復唱しながら、自分の番が来るのを待った。緊張で整理券を持つ手が震える。

写真集発売イベントの参加自体初めてだったので、細かい進行は全く分からなかった。参加者はたくさんいるだろうし、きっとベルトコンベア式に1人あたり5秒くらいで進むもんだと思っていた。しかし、先陣切ったファンの方が衝立の向こうへ消えてから松田さんとお話されて帰ってくるまでの時間は、私の体感で30秒くらいに感じられた。

 

え、長くない??

あんな男前と30秒も向かい合う時間を用意してくれてるとか、粋な計らいすぎる。

松田さん今日一体何時に帰れるの?大丈夫?

推しの実働時間が気になりさらに緊張が高まる。

 

そうこうするうちに、ついに私の番が来た。

全くもって心の準備はできなかったが、ここまで来たら腹をくくるしかない。

スタッフの方に促され衝立を越え壇上に上がると、思わず息をのんだ。

目の前のアクリルパーテーション越しに立つ松田凌さんは、黒のニットに黒マスク、くしゃっとさせた前髪の下から覗く、凛々しい眉に、力強い目。マスクをつけていても分かる、優しい笑顔が眩しかった。

 

 

か、かっこいい〜!!!!!!

 

え、そんなに顔小さいのに目溢れそうなほど大きいってどういうこと??

 

松田さんの黒ニット姿が似合いすぎてて、偶然にも黒ニット着てきた自分が申し訳なくて今すぐ服屋さんに服返しに行きたくなった。

 

 

当たり前だけど、ご本人が私の目の前にいた。

 

 

これは毎回思うことなんですが、肉眼で拝見する松田凌さんってものすっっっごく男前なんですよ(もちろん写真や映像の松田さんも果てしなく男前ですが)

一瞬だけそのお顔を盗み見てから、俯き気味にパーテーションの前に立つと、松田さんはしっかりと私の目を見て「こんにちは」と挨拶。

 

り、律儀〜!!!

 

あまりの律儀さに、ちゃんと自分は挨拶を返せたのかどうかもはっきり覚えていない。

きっと最初の人からいちばん最後の人まで、こうやって来場者ひとりひとりにしっかり向き合ってくれるんだろうなと確信した。すごく松田さんらしい真摯さだった。泣ける。

 

そしてパーテーションの窓から写真集を受け取る。

写真集の端と端を持つ松田さんと私。

しばしの沈黙。

あかん、ここで話さねば松田さんが困ってしまう…!

と意を決して、

ファンになってから来年で10年になること。

これからもずっと応援し続けること。

良いお年を迎えてください。

と、ここまで一息で伝えた。

松田さんは言葉ひとつひとつに丁寧に反応してくださった。ファン歴10年のくだりでは、「同じ○○○だね!」と応えてくださったのに本当にすいませんこの○○○の部分がどうしても聞き取れず、かといって推しにpardon?なんて口が裂けても言えなくて聞こえた音をそのまま脳に刻みつけるのに必死でした。松田さんはこんな挙動のおかしな私にも笑顔で接し、最後に「またね!」と手を振り見送ってくださった。

 

え、「また」会いに来ていいんですか…

(気持ち悪いですねすいません)

 

こうして私の夢のような数十秒間が終わった。

 

私、道頓堀に来て良かった。

雪も人混みも越えてここまで来て本当に良かった。

 

そして、なにより嬉しかったのは、松田さんがこの10年間ずっと舞台に立ち続け、それをずっと応援できたこと。

この10年、色んなことがあったと思います。

嬉しさ、悲しさ、悔しさ、やるせなさ。

色んな感情もない混ぜにして、

演劇が好きという熱い想いで駆け抜けてきた年月は、松田さんの血肉となって舞台上で昇華されていました。

演劇を愛し、演劇に愛された男。

それが俳優・松田凌だと思います。

 

そして松田さんは、ご家族をはじめ事務所の方々、仕事仲間、ファンの方々から、自分へ注がれた愛情を臆せず受けとめ、それ以上の愛情で返すことのできる人だと改めて感じました。

こんなに素敵な人に出会えて、好きになって、長い間応援できて、本当に幸せです。

 

松田凌さん、並びに事務所の皆様方、素敵な写真集をありがとうございました。そして、今回イベントを開催してくださって本当にありがとうございました。

 

イベントのおかげで、早朝からの移動と人混みで削られた気力がみるみる回復していった。

今なら道頓堀だって堂々と歩ける!

そう息巻いてTSUTAYA EBISUBASHIを出た瞬間、キャッチのお姉さんに声を掛けられました。

 

オチがついたところで、私のイベントレポを終わります。

 

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

 

松田凌さんの写真集「TEN」は好評発売中です。

一家に一冊、いかがでしょうか。

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それでは皆さまよいお年を。