ヅカオタの備忘録⑩~冷静と情熱のあいだ~

2019年3月24日(日)月組公演『夢現無双/クルンテープ

2ヶ月ぶりにただいま、宝塚。

今日は観劇前に、兵庫県在住の友人と宝塚デートをしました。

まずは阪急宝塚駅のショッピングモールでスターさんパネルと記念写真に始まり、

宝塚ファンも多く訪れる洋食屋さん「Pasta」でランチ。豚高菜ピラフを注文しましたが、美味しくてボリューム満点でした。リーズナブルな価格でヅカオタのお財布にも優しく、観劇前のエネルギー補給としてはコスパ最強のお店です。店内の9割はヅカオタらしき方々で、皆さんヅカ話に花が咲き非常に活気がありました。

大劇場に到着し、流れるように歌劇の殿堂とキャトルレーヴへ。シャンシャンの持ち方にもどこか経験者の余裕が漂います。

大劇場から阪急宝塚駅へ向かうの道すがら、ソリオ宝塚にあるタピオカ専門店「台湾甜商店」にてタピオカを飲みました。黒糖味でモチモチ食感のタピオカとミルクティーの組み合わせがクセになりそうです。

友人はこの後星組のライブビューイングへ向かう為お別れし、劇場へ戻りました。

 

はじめての解釈違い

 

月組公演『夢現無双』を観劇している最中、私は激しく動揺していました。

私はかつて井上雄彦さんの漫画「バカボンド」を愛読し、「宮本武蔵といえばバカボンド」というイメージを抱いてきました。

その為か、観劇中はバカボンドとの違いに注目するあまり作品自体を楽しむ余裕はありませんでした。この怒りとも悲しみともつかない感情は何なんだろう。もしかして、これが解釈違いというものなのか…?

演出家である齋藤吉正さんが、どれほど吉川英治さんの「宮本武蔵」を敬愛していらっしゃるかは、公演プログラムで思いの丈を熱く綴られていることからもよく分かりました。それと同じくらい私もバカボンドを愛読し、興奮し、涙し、強さとは生きるとは何か自問自答を繰り返してきました。人は愛が溢れるあまり冷静さを欠いてしまうのかもしれません。観劇に支障が出るくらい動揺したのは初めてでした。あまりに動揺しすぎて、ショーの客席降りでタカラジェンヌさんと生まれて初めてソフトタッチしたことも忘れていたほどでした。

今回の事態は、齋藤吉正さんの宮本武蔵愛と私のバカボンド愛の衝突が招いたものです。宮本武蔵に関して、私たちは適切な距離を保っていたほうがいいと思いました。

次は自分の好きなものと目の前の作品を切り離して、純粋に観劇を楽しもうと思います。

 

 

入会から半年が経ち、ようやく宝塚友の会が友達になってくれました。

はじめての東急シアターオーブ。そしてはじめての宝塚ホテル、SS席。

ヅカオタの夢をつめ込んだような2日間のお話はまたの機会に。

 

次回に続く。