3月のお気に入り

3月私が心動かされた宝塚作品や人物を紹介します。

 

・シニョール ドン・ファン('03 月組)

現代イタリアのファッション業界を舞台にした、究極のプレイボーイの物語。

紫吹淳さんの男役は「濃厚」の一言。匂い立つような色気とキザっぷりに、はじめは戸惑いながらも次第にクセになる不思議な魅力を持った男役さんでした。

紫吹さんが踊りだすと一瞬で空気が変わり、指先まで美しく舞う姿は観る者を釘付けにします。とくにフィナーレのデュエットダンスはあまりの美しさに鳥肌の後号泣を回避できませんでした。

この公演で卒業する汐風幸さんにハマった方多いのでは?ってくらい最ッ高に恰好良かったんですよ。サングラス姿で現れた時なんてGACKTさんが出てきたんかと思った。袴姿で大階段を降りる汐風さんの穏やかで優しい笑顔は忘れません…

そして映美くららさんはやはり可愛いですね!パレードの階段降りでちょっとだけフラついた後の笑顔が超絶かわいいくて!映像に残してくださって本当にありがとうございます!

また、このお芝居は男役・娘役ともに配役が素晴らしく、もしご贔屓の宙組で再演されたらあのお役はあの方に…と妄想する楽しさも味わえました。

 

 

・ソウル・オブ・シバ!!('05 星組)

タップやブルースなどニューヨークの香りと、豪華なレビューシーンで構成した、エキサイティングなダンシング・ショー。

ニューヨークタイムズによると、私たちの音楽の好みは14歳の時に聞いた音楽によって形成されているという研究結果が明らかになったそうです。

私の音楽の好みは、まさにこのソウル・オブ・シバ!!によって形成されたといっても過言ではありません。貯めたお小遣いで『長崎しぐれ坂 /ソウル・オブ・シバ!! 』のVHSを購入してから来る日も来る日も、テレビの前に噛り付いて観ていた14歳の私。

十数年ぶりにこのショーを観ていると、そんな当時の自分を思い出してむず痒いような気持ちになります。だけどあの日々が間違いなく今の自分を形成していて、他の公演を観ていても「この曲好きだなぁ…あれ、どこかで聞いたことが…?」と思ったらソウル・オブ・シバ!!で使用された楽曲だったことが度々ありました。

私を形作った愛すべき作品。これからも一生の宝物です。

 

・金色の砂漠('17 花組)

シンプルにストーリーが面白くて好きでした。

愛憎劇か〜と軽い気持ちで観始めたら、物語にぐんぐん引き込まれてラストシーンでびしゃびしゃに泣きまくった後、フィナーレでカタルシスを得た私はしばらく放心状態でした。

奴隷のギィ演じる明日海りおさんと王女タルハーミネ演じる花乃まりあさんは当たり役すぎて、ラストシーンは涙なしでは観られません。矜り高いタルハーミネだったら最期はそうするよね…そしてギィは…もうこの時点で涙と洟水でぐちゃぐちゃです。

これで作品は終わると思うじゃないですか。しかしここは宝塚歌劇団。美しい衣装に身を包んだ登場人物たちが次々に歌い踊り、白い衣装のギィとタルハーミネが互いを慈しみながら幸せそうに踊り、エキゾチックで鮮やかなラインダンス、男役による大階段での一糸乱れぬ熱く激しいダンス…と怒涛のごとく踊りが続きます。いつの間にか私の涙と洟水は乾き、自然と笑みが浮かんでいました。これだから宝塚歌劇はやめられません…

この作品については一切のネタバレなく観ることをおすすめします。あらすじだけでも十分理解できるストーリーなのでご安心を。

現在アマゾンプライムでレンタル出来ます!是非!

 

藤井聡太二冠

突然「この人のモノマネがしたい!」と思い立ち、動画を観つづけた結果ドハマりした人物。ちなみにモノマネは全然上達しません。