ヅカオタの備忘録①~初観劇~

これは、私が体験した宝塚観劇の記録である。

宝塚歌劇との出会いや初観劇までの経緯は長くなるので割愛し、主にチケット購入や劇場での行動と気づきを中心に、記憶を辿りながら書いていこうと思う。

 

私の宝塚初観劇は2018年4月17日(火) 宙組公演『天(そら)は赤い河のほとり/シトラスの風-Sunrise-』だった。

その際チケット購入で利用したのが宝塚歌劇Webチケットサービス。ここでは会員登録不要でチケット購入が可能であり、観劇初心者にも優しい。なにより座席が選べるシステムに驚いた。なんて親切なジャンルなんだと震えた。

そうして無事チケットを用意した私は、Youtubeの公式チャンネルで初日映像を繰り返し観て予習し、万全の状態で当日を迎えた。

11時過ぎに劇場へ到着した私は、正面ゲートをくぐって左手に現れた大きな公演ポスターと遭遇。右手にはラインダンスの恰好で並ぶ初舞台生さんが描かれた大きな看板もあった。すごい、撮影スポットが充実している。

観劇するのは15時公演だったので、公演ポスターや看板をひとしきり撮影し、ゆっくり劇場内のお土産コーナーやキャトルレーヴ(書籍やDVD、グッズ売り場)を覗いて、カフェで昼食を食べてから宝塚歌劇の殿堂へ向かった。宝塚歌劇の殿堂とは、宝塚歌劇団の卒業生およびスタッフの写真やゆかりの品々を紹介するとともに、実際の公演に使用された衣装や小道具なども数多く展示している施設である。そこはまさに宝塚歌劇愛する人の為の空間で、ここに一日中いられると思った。11時公演の上演中だった為、あまり混雑なくスムーズに回ることができたのも幸いだった。

劇場内のお客様にはフォーマルな恰好をした一行がいて、やっぱり宝塚観劇には一張羅で来るべきであったと自分の服装を反省した。(後々、その日の午前中に宝塚音楽学校の入学式が行われていたことが判明。あのフォーマルな恰好をした一行は音楽学校生徒のご家族だったのかもしれない。)

会場入りしパンフレットを読みながら開演を待っていると、一階席から拍手が起こった。前宙組トップコンビの朝夏まなとさんと実咲凜音さんが一緒に観劇に来られたのである。私は二階席だったのでお姿は拝見できなかったが、なんだか凄い瞬間に立ち会ったみたいで何故か自分までそわそわした。

そしていよいよ開演。

劇場で観る宝塚歌劇は、映像で見るよりも何倍も刺激的だった。タカラジェンヌの方々をはじめ、スポットライトに生演奏のオーケストラにお客様の拍手、どれをとっても宝塚歌劇に欠かせないものだった。実際に足を運ばないと味わえない感動がここにはあるんだと震えた。

こうして夢のような時間を過ごし、終演後は人の波に身を委ね花の道を通って帰った。同行者と何を話したかは忘れてしまったが、「綺麗!楽しい!元気もらった!宝塚って凄い!!」と月並みな感想を口にしたことを覚えている。

帰路につきながら、これからは自分へのご褒美として年に一回くらい宝塚を観に行けたらいいなと思った。そう、年に一回くらいと。

この時の私は、まさか一か月後に再び宝塚大劇場を訪れるとは思ってもいなかったのである。

次回に続く。