2023年を振り返る③ 津村記久子さん

2023年で最も印象に残った出来事は、作家の津村記久子さんに会ったことです。

 

遡ること2020年の1月、津村さんのエッセイ本『枕元の本棚』と出会った私は、

じわじわとその作風にハマっていきました。

約3年かけて著作を全て読み終え、新刊の発売を心待ちにしていた2023年。

ひょんなことから、大阪市中央図書館で開かれた津村さんの講演会に参加しました。

 

 

以下、当日のメモ書きの中からとくに心に残っている感想を書いていきます。

※所々聞き間違いがあるかもしれません。ご了承ください。

 

 

開演前に何故かめちゃくちゃ緊張していたが、会場内に音楽が流れ始めて少し緊張がほぐれた。音楽って凄いなと感じた。

再生曲リストが貼ってあった。『水車小屋のネネ』でネネが聴いたり歌ったりしている曲らしい。

 

ぬるっと登場する津村さん。本物だ。バンドTシャツにカーディガンという、

今まで写真で見てた津村さんが目の前にいた。厚みを感じた。

ものすごくフラットなテンションでいてくれるので、こちらも構えずにいられた。

 

講演会の応募は500人ほどいたらしい(定員は300人)

 

・人が救われる時は、悩みとは全然別のことで救われることが多い。例えば、友人が全然関係ない場所に連れてってくれたり。

むしろ、直接的に救おうとしてくる人には気を付けた方がいい。そういう人はお金、時間、感情を奪ってくる。

津村さんが上記について語っている時、とても実感がこもっていたし、

そういう人達に対する毅然とした態度が印象的だった。

 

・ネガティブな感情が出てきた時は、「いつか治る」と思って、水を飲んだり、トイレに行ったりと具体的な行動を淡々とこなしているとどれかがヒットして心が軽くなったりする。参考にしよう。

 

・津村さんの最近

牛肉が半額になる時間帯にスーパーに行くのが好き。

J2の最終節がアツかった。「こことここの順位が入れ替わるんや…!」って。

ツールドフランスのチャンピオンの性格が地味すぎるのが面白い。(ダディ・ポガチャルのことか?)

 

・好きな音楽

シューベルトDESCENDENTS(ディセンデンツ)←どちらもメガネが共通してると友人から指摘されたらしい。

DESCENDENTSは10月にライブに行ってきたが、そこでコケた。群集事故に巻きこまれたら自分は真っ先に命を落とすだろうと思った。

ミッドウェストエモ。楽器が上手いインターネットオタクの発露。

初めて聞く単語だった。色々と喋っていたけれど刺さる人には刺さっていた(前の席にいた人はめっちゃ頷いて聞いてた)

 

・土地

香川県の話になり)南風からの眺めが好き。

船場センタービルはどこまで行っても店があり、もはやひとつの宇宙。いつかここの店の話を読みたい。

大阪駅前ビルは会社員時代よく行ってたので目をつむっても歩けるかも。

鹿児島のスタジアム(たぶん白波)からは桜島が見える。ちょうど噴火しているときに地元の人が「すぐ噴火すんのッ」って言ってんのがおもしろかった。

黒豚のしゃぶしゃぶを一人で食べてたらあまりの美味しさに給仕してくれる女性の手を取って感謝したい衝動にかられた。だけどお隣では食べながら家族のゴタゴタ話してて「何で!?」となったそう。

 

・本

『デブの国、ノッポの国』→コンプラ的に大丈夫か心配になるタイトル。

めっちゃおしゃれだけど内容は血を血で洗う戦い。作中のご飯がめちゃくちゃ美味しそう。

若草物語』→女性しか出てこない。みんなめっちゃ喋る。作家の生涯を調べるとより感じるものがある。女性の幸せっていろんな形があるよねって。

ケヴィン・ウィルソン『地球の中心までトンネルを掘る』→出版社からの一か八かの献本が心に刺さることがある。

ジャニス・ハレット『ポピーのためにできること』→作中のメールのやりとりがおもしろい。人が取り繕うさまとか醜いところが読める作品。

 

・食べ物

カクたこを作って食べるのにハマっている。

卵焼き器で作るたこ焼き的なもの。でも別にタコ入れなくてもええかなって思ってる。

安くて美味しいから食べ過ぎて太った。

最近よく食べているお菓子は、森永のビスケットにチョコレートをかけたやつ。(オールシーズンは売ってない?)

 

・友人からのあだ名というか呼ばれ方が「つむ」「ツム」が多いので、

たまに隣でツムツムしてる人がいると「私、ツムラって言うんです」と言いたくなる。

 

・どんな人になりたい?っという質問には、着ているTシャツ(DESCENDENTS)に描かれた人を指して「こんな人になりたいかな~」と言っていた。

 

 

ブログに書いていると、改めて津村さんとは居住地や職業は勿論のこと、好きなことや興味のあることも全然違うんだなと感じました。

初めて聞くジャンルの言葉が多く、講演会の後にメモを頼りにインターネットで調べてメモの清書を作っていました。今まで知らなかった情報や価値観が自分に積み重なっていくこの時間が非常に楽しかったです。

こうやって好きなものが全然違う人とでも、小説を通して同じこと考えてたり、感じてるんだって気づけたのは津村さんのおかげやと思います。

本当にありがとうございました。

また講演会があったら行きたいと思います。

2023年を振り返る② 旅行編

2023年の旅行したところを振り返っていきます。

 

 

東京の洋館めぐり

2020年に旧前田本邸を訪れて以来、東京の洋館に魅了された私は、

観劇で上京するたびに少しずつ足を運んでいました。

 

旧岩崎邸庭園

 JR上野駅から徒歩約15分。道中で上野恩赦公園や不忍池も通りました。

外観・内装ともに装飾が細かい!全然目が足りんかった。

末端が蔓を巻くような形状の装飾は、17世紀の英国ジャコビアン様式の特徴とのこと。

1階のベランダに敷き詰められた英国ミントン製のタイルがとても可愛くて個人的にお気に入りです。

 

雑司が谷旧宣教師館

地下鉄副都心線雑司が谷駅から徒歩約10分。雑司ヶ谷霊園のそばを通った時、

夏目漱石の「こころ」に描かれた場所だ…!と密かに興奮しました。

旧宣教師館は、白と深緑のコントラストが可愛い2階建ての住宅。

1階ではアメリカ人宣教師マッケーレブの活動や生活を知ることが出来ます。

印象に残っているのは、マッケーレブが自宅の庭で育てた野菜を食べてお腹をこわしちゃったというエピソード。

 

鳩山会館

雑司が谷旧宣教師館からそのまま徒歩約25分。

文京区音羽には講談社の旧本館があり、私が通った時は東京リベンジャーズの垂れ幕が下がっていました。ヤンキーが居並ぶすぐ隣に警察署がある状況がなんだか可笑しくて、思わず写真におさめました。

鳩山会館は入り口から邸宅まで急な坂道があり、かつてここを訪れていた身分の人達は車で登ったんだろうな…絶対徒歩でなんか登らないやろうな…など息を切らしながら登りました。

お庭のバラの見頃はまだ早かったのか、私ひとりで時間をかけてゆっくり回れました。

お気に入りは1階のサンルーム。ここの床のタイルがすごく好みでした。(どうやら私は洋館のタイルが好きなようです)

 

旧古河庭園

JR京浜東北線長里駅から徒歩約7分。

秋バラの見頃に訪れたので、開園から沢山の人がいました。

旧古河バラコレという約100種類のコレクションが出来るアプリを駆使し、

バラの写真を撮りまくりました。

お気に入りは朱王(シュオウ)です。

今回は旧古河邸(大谷美術館)の見学が出来なかったので、上京した際にまた訪れたいと思います!

 

長野県上田市

映画『エゴイスト』の上映館を調べていた際「上田映劇」というミニシアターを知り、

気になったので行ってみました。

 

上田映劇


大正6年に元々芝居小屋として建てられた劇場で、当時は演劇や歌舞伎が上演されていたそうです。昭和に入ってからは「上田映画劇場」と名を変えて映画の上映を行っていました。一度は定期上演を終了しましたが、100周年となる2017年に復活。

 

ここはとてつもなくノスタルジックな雰囲気が漂ってました。

幼少期よく父と行った地元の映画館を思い出して、

懐かしくてちょっと泣きそうになりました。

劇場内も素敵!ここで映画を観られるのはすごく贅沢だな~と感じました。

この上田映劇は、子どもの居場所として映画館を開放する取り組みもされていて、

そこもすごく良いなぁと思います。

 

池波正太郎真田太平記館

 

上田市に到着してすぐこの幕が目に入り、せっかく来たので映画を観た後に行ってきました!

恥ずかしながらこの日まで池波正太郎さんの作品を読んだことがなかったのですが、

こちらを見学した後すぐに売店でエッセイ本『夜明けのブランデー』を購入。

地元に帰ってからは『真田太平記』を読み始めるくらい魅了されました。

そのままの勢いで上田城にも足を伸ばし、ふらっと立ち寄ったお蕎麦屋さんで美味しいお蕎麦を頂きました。

蕎麦処「琴笙庵」にて。みどり大根おろしそば。

 

こうやって振り返ると、2023年は関東の方によく行ってますね。

2024年はどこに行けるかな~。

2023年を振り返る① 観劇編

2023年も残すところあと1日。

というわけで今年を爆速で振り返ります。

まずは観劇記録から。

 

2月

文劇のキャスト先行の為にWe!プレに加入。

調子に乗った結果、1ヵ月に3回遠征するというハードスケジュールを敢行した月。

 

2023年観劇初めは月組公演だったんですね!もはや遠い記憶です…

応天の門』は7年前に原作漫画を読んだきりでほぼ初見状態での観劇でしたが、

舞台に高子が現れた瞬間「高子だーー!!」って。感動で鳥肌が立ちました。

私、この漫画の中で高子のことはよく憶えてるんですよ。すごく衝撃的だったから。

業平との駆け落ちに失敗し、連れ戻された後に兄達から受けた酷い仕打ちのことを思い出してしまい観劇中すごくしんどかった。

劇中ではその部分を描いてなかったけど、高子が兄達に向ける眼差しや表情から「そういったことがあった」のがそこはかとなく読み取れるんですよ。しんどすぎて吐きそう。

なにより高子を演じた天紫珠李さんのお芝居が素晴らしかった~。

キャラクターそれぞれの個性が光りながらもストーリーが纏まってて観やすい上に堅実なお芝居で涙腺ぶっ壊してくる月組さん、ありがとうございました!

『Deep Sea-海神たちのカルナバル-』は、サザンクロスレビュータカラヅカ絢爛で育ってきた私にとって念願の!!極彩色電飾スパンコールフリル満載のバッチバチに熱いショーを肉眼で観られる!!と期待値をMaxまで上げて臨みました。

確かにすごくすごく楽しかったんですが…如何せん月組のお上品で爽やかな雰囲気が拭いきれず、全てをかなぐり捨てて熱狂とまではいきませんでした(あくまで私の個人的見解なのでご了承ください)

でも観た後は無性に浜辺を走りたくなるそんな爽やかなショーでした!

 

加入したてのWe!プレで申し込んだところ当選したので行ってきました!

上野駅から徒歩8分の飛行艇シアターは昨年オープンしたばかり。

会場の構造を活かしたプロジェクションマッピングを駆使し、

客席通路を使った演出も相まって、物語の世界観に入り込めました。

原作は未読でしたが、坂井の御隠居の過去が判明した瞬間「お前かー!!悲劇の元凶は!!」と心の中で叫びました。ほんと胸糞悪かった。そりゃあ猫から恨まれても仕方ないよ。

物語とは関係ないですが、最後薬売りさんが客席の通路から捌けるときにめっっっちゃ真横を通られたんですよ。

間近で拝見する薬売りさん(新木宏典さん)はものすごく「人ならざる」オーラを纏っていて息を呑みました。

こういう演者との距離感、久しくなかったな…と、コロナ禍以前の観劇の日々に想いを馳せた瞬間でした。

 

We!プレのキャスト先行でとんでもない席が当たり、陳内将さんには一生足を向けて寝れなくなりました。本当にありがとうございました。

再現度がカンストした演者達、文劇ではお馴染みのブルズ達が作り出す空気感、

自分の座っている席も相まってめちゃくちゃ没入感を味わえました。

地獄、そして地の底から湧き上がってくる高揚感を両方味わえる文劇はしんどいけど最高。アフタートークでニコニコ喋ってる演者のギャップも癖になります。

これからも文劇シリーズは続いていって欲しいけれど、どこかで劇館長を戦いの螺旋から降ろしてあげてと観劇中ずっと思ってました。

戦いの螺旋っていうのは、漫画『バカボンド』の中で宍戸梅軒こと辻風黄平が言った「殺し合いの螺旋から、俺は降りる」という台詞から着想を得た言葉なんですが、劇館長を見ているとこの言葉が頭をよぎるんですよね。

繰り返される戦いの日々、いくら戦っても満たされることのない心を抱えて生きていくのってしんどくないか劇館長…この螺旋から降りられると気づいた時に、彼は本当の意味で救われるんじゃないかなと考えてしまいました。

このあたりがもし今後の文劇で描かれたらきっと私は手放しで喜ぶことでしょう。

文劇を観た後は、きまって生きる力がみなぎってくるんです。

これから落ち込むことがあっても、あの地底からの眺めを思い出して「ここからまた始めるんだ」って何度でも立ち上がれそうです。

 

3月

先月のハードスケジュールを反省し、遠征は1回に抑えた月。

  • 『聖なる怪物』

推し俳優が演じるのは死刑囚。これは観に行くしかありません。

「何が良いことで、何が悪いことなのか?」の固定概念を根底から掘り起こして考えさせられるし、答えを提示してくれてないのでずっと考え続けられる。

一度の観劇では噛み砕くことの出来ない作品で、マチネを観終わってからソワレが始まるまでの間、静かな場所で作品についてずっと思考をめぐらせていました。

また、私の観劇した回には公演後に「ティーチイン」が設けられていました。

ティーチインとは、元々学内討論会という意味ですが、映画業界では一般観覧者と映画関係者が質疑応答することらしいです。今回作・演出を担当した甲斐さやかさんは映画監督なのできっとこういう試みが出来たのでしょう。

そして、終演後の舞台に作・演出の甲斐さんと主演の板尾創路さんと松田凌さんが登壇されてトークと質疑応答が始まりました。

お客さんの質問がこれまた凄いんです。皆さん考察が深い。

「そんな所まで…!?」って驚くくらいあらゆる箇所に意味を見出していて、その観察力に舌を巻きました。

作品を作る側と観る側がお互い言葉を交わして、公演中とはまた違った劇場の空気がとても面白かったです。

 

7月

4~6月はドラマにハマりブログを書きまくってました。

推し俳優にとっても大切な作品の再演があり、また宝塚観劇では一生忘れられない体験をしました。

 

  • 『Being at home with Claude クロードと一緒に』

この作品についての感想はこちら。

kyookanoko.hatenablog.com

 

ヅカオタ人生最大のやらかしをしました。

端的に言うと「チケットがなくて観劇出来ない」状況に陥りました。

そしてさらに細かく言うと「チケットを発券するor入場する際に必要な会員証カードを忘れて観劇出来ない」状況です。今この文章を書いていても血の気が引く恐ろしさ。

事前にチケット発券しとこうよ!というツッコミは一旦横に置いて、私の話を聞いてください。

宝塚友の会(宝塚歌劇団の公式ファンクラブみたいな存在)の抽選で当たった今回のチケットの受け取り方法は事前発券ではなく、

①公演がある当日に劇場の自動発券機に会員証カードをかざして発券する

②入場の際に専用の機械に会員証カードをかざして発券する

の2種類のみだったんです。いずれも会員証カードが必須。

だから今回の場合、カード忘れすなわち「死」なんです。

今までムラ遠征の時は後生大事に財布にしまってたカードをなぜ忘れたかっていうと、

最近お財布を買い替えた時に入れ忘れてたのです。

ええ、悪いのは私です。

全部私が悪いのですが、3時間かけて劇場まで来てこの状況はあまりに辛い。

真っ青な顔してチケットカウンターに事情を説明すると、初回の過ちということもあり特例で観劇できることになりました。本当に本当にありがとうございました。

ただし、この特例は東西合わせて1回のみとのことです。(当たり前ですね)

「2度目はねぇぞ」という意味の説明をもの凄く丁寧な言葉で受け、

仮の入場券を発行してもらい無事入場することができました。

二度と同じ過ちは繰り返さない、そう固く心に誓って観劇していました。

 

『鴛鴦歌合戦』はものすごくハッピーな作品でしたね~。礼三郎もお春もとってもチャーミング。ただ一つ申し上げるならば

「いや歌合戦せんのんかい!!!」

タイトルに歌合戦って入ってるけど結局(本当の意味で)歌合戦してるシーンなくて心の中でズッコケました。

『GRAND MIRAGE!』では、私が見たい最強の星風まどかさんが沢山見られて幸せでした。ありがとう!!もうカードは忘れねえ!!

 

9月

やっぱり月組は見たいよね!ってことでチケットとってムラへ向かいました。

  • 月組公演『フリューゲル‐君がくれた翼‐』『万華鏡百景色』

2019年月組公演『夢幻無双』での解釈違いから、適切な距離を保っていた演出家・齋藤吉正さんの作品『フリューゲル‐君がくれた翼‐』。

結論、めちゃくちゃ泣きました。やはり月組のお芝居は五臓六腑に染みます。

とくに主人公の母を演じた白雪さち花さんは素晴らしかった!

白雪さんのお芝居と歌声は心に響いて涙が次々とこぼれるこぼれる…

そして全てのキャラクターが魅力的に描かれた群像劇になってるので、誰かが誰かのヒーローになり得たり、自分と重なる部分を見つけたり、そんな見方が出来るんじゃないかと思います。

わりと重要な台詞をドイツ語にしてたり、キャラクターの心の声ナレーションを流したり(後ろの席の人は笑ってた)と気になる所は多々ありましたが、何度でも観たくなる作品でした。

 

『万華鏡百景色』はもうね、ヅカオタ人生でいちばん衝撃を受けたレビューになりました。なんだこの景気のいいレビューは?演出家の栗田優香さんは天才ですか?

もう全部の場面が好きなんですけどとくに鹿鳴館の場面が最も印象的でした。

私、芥川龍之介の『舞踏会』好きなんですよ。自分が出演する朗読会でも候補に挙げてたくらいに。だからこの場面が始まった当初「わ~芥川の舞踏会もこんな世界観なのかな~」と軽く考えてたら、途中から台詞まで出てきて本当に芥川の舞踏会の再現だと気づいてからはもう大変。

誰かとこの感動を分かち合いたい!でも今は観劇中だし出来ない!と頭の中は大忙し。そしてどこにも出せない思いを抱えたまま次の場面へ転換したらまさかの『地獄変』の世界が始まって…?

卒倒しました。この興奮を一体どこへ吐き出せばいいんですか…

あの時は一度乗ったら降りられないジェットコースターに乗ってる気分でしたね。

江戸、明治、大正、昭和、平成、令和それぞれ時代を移ろいながら、たどり着いたフィナーレは粋で幸せな終着点でした。一生観ていたいくらい大好きなレビューですね。

 

11月

  • 2.5次元ナビ!シアターVol.2~Show Must Go On~』

影響を受けやすい人間なもんで、10月に読んだエッセイを書いた平野良さんの舞台に行ってみました。

恵比寿駅から徒歩2分のシアター・アルファ東京は、地下に舞台があるタイプの劇場。

2.5次元俳優が演じる2.5次元俳優が主人公という、メタ的構造の作品でした。

主演の内海を演じている前川優希さんにすごく惹きつけられましたね。

内海の葛藤、やるせなさ、頑なだった心が次第に解けて満たされていく様子にいつの間にか涙が出ていました。前川さんの他の作品も観てみたい!と素直に思いました。

冒頭で突如始まる架空の2.5次元舞台のトンチキ具合(ごめんなさい)に最初は面食らいましたが、東京凱旋公演での演出変更や演者の成長ぶりを強調するための布石だったと考えれば腑に落ちます。

平野良さんは演出も兼ねているためか出演時間は短かいですが、すごいいい塩梅でお芝居してるのが流石だなと。あと歯のない人の喋り方が上手かったです。

 

  • 花組全国ツアー公演『激情』『GRAND MIRAGE!』

このチケットに関してはかなり前から取っていたのですが、

9月30日の事があってから観劇当日までずっと考え続けた結果、行くことを決めました。

正直心の底から公演を楽しめたかというと、そうではありませんでした。

お芝居もレビューもすごく素敵だったんです!

ただ、まだ自分の感情の整理が追い付いておらず、いつものようにどっぷりと世界観に浸ることが難しかった。こういう体験は初めてでちょっとショックを受けましたね。ん~難しい。

けれど、花組の皆さんがどうか元気で、最後まで全国ツアーを走り抜けられるよう祈りながら拍手を送りました!

 

12月

  • 雪組公演『ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル』『FROZEN HOLIDAY』

観劇出来ることがこれほどまでに得難いことなんだと思ったのは、2022年の月組公演『グレート・ギャツビー』の観劇以来でした。

この一回の観劇を大切に、舞台上の景色を目に焼き付けるぞという思いで臨みました。

 

まず、タイトル覚えるのに苦労するなという印象だった『ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル』はめちゃくちゃ好みの物語でした。面白かった!

最後にドイルが言った「生きていくのは時にとても困難だ。けれどだからこそこの世界には物語が必要だ」というニュアンスの台詞がものすごく心に残ってまして。

今まで色んな物語に支えられ、助られた身としては、こうやって作品全体で物語を肯定してくれたことが何より嬉しかったのです。

『FROZEN HOLIDAY』はクリスマスと正月がいっぺんに来た大変おめでたいショーでした。ちなみに私はこのショーを浴びたことですでにクリスマスと正月を済ませた気になっています。

舞台から放たれる雪組の皆さんのパワーがガツンと伝わってきた瞬間、

「私は歌劇をあきらめたくない」と確信して、涙も一緒に溢れてきてマスクの中は大変なことになってました。

劇団に対して思うところはあるけれど、私は歌劇をあきらめたくない。

だからこれからもタカラジェンヌの皆さんに心を寄せていくぞ!と決めました。

 

以上が2023年の観劇記録でした。

やっと書き終わった!お疲れさま!

良いお年を!

 

宝塚と私とこれから

宝塚歌劇団

所属する劇団員急逝の事実を知った時から、

私の宝塚への想いは行き場を失ったままです。

 

中学生の頃から大好きで、私の人生に彩りと希望を与えてくれた宝塚。

しんどくてどうにもならない時に何度も心を救われた。

そう簡単に距離を置くことは出来ませんでした。

けれど、同時にこのまま宝塚を観続けても良いのかとも考えました。

あの美しい舞台が多くの生徒さんたちの犠牲の上に成り立っていて、

自分が観劇することでそこに加担していたんじゃないかという思いが頭をよぎる。

そう友人に吐露した時、これはいよいよ危ないと一旦思考にブレーキをかけました。

 

この想いがどこへ行き着くのかはまだ分かりません。

分からないからこそ、少しずつ時間をかけていつかたどり着けたらと思います。

 

これからも私は宝塚歌劇を観に行き、

一瞬一瞬に想いを込めて舞台に立つタカラジェンヌを応援していきます。

それは変わりません。

 

そして、一人の女性が亡くなったという事実を重く受け止め、

故人と遺族の意思を尊重した、劇団側の真摯な対応を切に願っています。

平野良フォトエッセイ『39』を読んだ。

最近色んなエンタメを摂取して面白かった~!の記録を残せてなかったので

ここに書きます。第一弾は本です。

 

平野良『39』

俳優・平野良による初のフォトエッセイ。

slfshop.ocnk.net

 

この本を一言でいうと「お礼行脚」。

平野さんは幼少期から現在に至るまでの自分の半生を振り返りながら、

文章の最後はきまって関わったすべての人や経験への感謝の言葉で締めくくられる。

この本を読んでいると、平野さんのお礼行脚に同行させてもらっている気分だった。

とくに芸能を離れ会社勤めしている時の話は、まるで自分事のように引きつけて読んでいたし、身につまされる内容も多かった。

 

かつてミュージカル『テニスの王子様』や『戦国鍋TV』を通ってきた私にとって、

平野良さんといえば四天宝寺中の一氏ユウジであり、利休七哲細川忠興でした。

歌とお芝居が上手くて、根明で、なんでも器用にこなす人という印象を抱いていましたが、

当時は実際に舞台を観に行こうとまでは思っていませんでした。

しかし、そんな印象が変わったのが、舞台『文豪とアルケミスト』の太宰治役でした。

泥臭いくらいストレートに「生きる」ことをこちらに訴えかけてくる太宰の姿に圧倒されたのです。

「根明で器用な人が、果たしてこんなお芝居が出来るだろうか…?」

「実はとんでもなく根暗で苦労人なのでは…?」

と、その時浮かんだ疑問は、後にこの本を読んで解き明かされました。

と同時に、勝手な印象だけで人を判断していた自分の浅はかさを恥じました。

いろんな人がいて、いろんな人生があること。

人や物事を多面的に捉える視点を持つことの大事さに改めて気づかせてくれました。

ありがとうございます。

 

読み終わった後は「いい本読んだなぁ」というよりも、

いい舞台を観てホクホクした気持ちで劇場をあとにする感覚に似ておりました。

 

猛烈に平野良さんのお芝居が見たくなった時に偶然、舞台『2.5次元ナビ!シアター』に出演されることを知りました。

速攻でチケットを購入。

あらすじを読んで俄然楽しみになりました。

平野さんのお芝居を生で観た時、今の自分からどんな感情が湧き起こるのか

今からとても楽しみです。

 

松田凌オタクによる「Being at home with Claude~クロードと一緒に~」観劇所感

全公演終了おめでとうございます!

出演者をはじめ関係者の皆さま方お疲れ様でした。

 

作品への想いと推しへの感謝の気持ちを綴りました。

目次を設けたので、好きな所から読みはじめてください。

読まなくてもいいやと判断した所は読み飛ばしてもなんら問題ありません。

 

目次

筆者について

まず、この文章を書いているお前は一体誰なんだ?

そう感じてる方も多いと思います。

なので簡単に自己紹介をします。

 

私は俳優の松田凌さんのオタクです。

2012年にとあるバラエティ番組で松田さんを知り、

「この人を応援していく」と心に決めた時から11年が経ちました。

私にとって松田さんは所謂「推し」という存在です。

普段は推しの出演する舞台を観に行ったり、

SNSで発信される推しの情報を見ては顔を綻ばせています。

「推しが元気で生きていることが一番」

という真理に気付いてからは、時々しんどいこともあるけれど、

わりと毎日前向きに生きています。

 

今回取り上げる作品「Being at home with Claude~クロードと一緒に~」

については、今回で3度目の観劇となります。

過去の観劇については後述します。

 

以上が筆者である私の自己紹介でした。

 

「Being at home with Claude~クロードと一緒に~」とは

作品の基本情報

・カナダ・モントリオールを舞台にした戯曲

・作者はフランス系カナダ人のルネ=ダニエル・デュボワ

・作品の時代設定は1967年。この年モントリオール万国博覧会が開催

・初演は1986年。以降カナダ国内で長年にわたって上演されている

・日本での初演は2014年。今回の上演で6回目となる

松田凌さんは2015年から4度「彼」を演じている

 

作品のあらすじや公演情報については、

以下にリンクを貼ってますのでそちらをご覧ください。

(息を吞むような推しの美しさにもご注目ください)

zuu24.com

 

過去の観劇ばなし

初観劇は2016年。

この時は朗読と音楽が合わさった読み聞かせ形式で上演されました。

正直なところ、初めの感想は「難解」の一言。

一筋縄ではいかない作品の気配を感じました。

まず、物語は殺人事件の自首をしてきた少年=「彼」に対し刑事が取調べを行なっている場面から始まります。

しかし、「彼」と刑事のやり取りを聞いていてもなんだかスッキリしない。

まるで出口の見えない迷路を彷徨っている感覚に陥り、膨大な量の台詞にも困惑しました。

観た人誰もが泣いた、素晴らしかったと感じるような分かりやすい作品に慣れきっていた脳みそに大打撃を食らいました。

自分の頭で考えろ。

そう言って脳天を殴られたような感覚でした。

終演後は放心状態が続き、電車を乗り間違えたりしました。

とまあ初見では作品に圧倒されるばかりで、魅力を理解するまでに至らなかったことが歯がゆかったです。

 

 

時は移って2019年。2度目の観劇チャンスが巡ってきました。

こちらは上演が4月で、ちょうど年号が「平成」から「令和」へ移り変わる時期だったことをよく覚えています。

その時のSNSでの呟きがこちら

当時の私の喜びようが伺えます。

 

「彼」の口から紡がれる言葉を全てそのまま理解しようとすると思考回路はショートしてしまう。

前回の観劇でそう学んだ私は、今回は台詞よりもその場の空気感や「彼」の表情や動きに注目して、心で感じたことをそのまま受け止めてみることにしました。

すると、「彼」の感情がこちら側に染み込んでくるような、「彼」のことが1ミリも分からないのに、分かるという摩訶不思議な感覚に陥る瞬間が訪れました。

相変わらず台詞はまだ分からないところもあったけれど、

何度も観るうちに「ここはこういう意味かも?」と自分なりの解釈が生まれる心の余裕も出てきました。

次第に「彼」と自分との距離感も変わり、自分がまるであの執務室に居合わせた目撃者になった気持ちで席に座っていることに気付きました。これほどまでに没入感を味わったのは後にも先にもこの時が初めてです。

その為、終演後会場に明かりがついて、目の前に「彼」がいない事実と共に、急に外へ放り出されたような気持ちがして、寂しいとか悲しいとは少し違う、言葉にできない感情に襲われて涙が止まらなくなりました。

毎回泣きながら日本大通り駅まで歩いて帰っていたのは今となっては良い思い出です。

 

そしてしばらくすると襲ってくる「凄いものを観た」という高揚感を、一度味わうと抜け出せなくなりました。

当初は1公演のみの観劇の予定が、いつの間にか手元のチケットは増えていき、

結果的に1週間のうちに4公演観劇するくらいこの作品と「彼」の虜になったのです。

 

役にのめり込む、というよりは「彼」に己の肉体を貸し与えているような松田さんの様子は、「終演後このままどこかに消えてしまうんじゃないか」と心配になるくらいギリギリの状態に見えました。

勿論、松田さんはご自身の仕事や周囲の人に対し強い責任感をお持ちなので、そのような心配は無用なのですが、一瞬でもそう感じてしまうくらい「彼」に全身全霊で向き合っていらっしゃったのだと思います。

千秋楽を終えてすぐに撮影されたファンクラブ会員向けの動画に映る松田さんは、まだ「彼」の面影が強く残り、その表情や纏う空気が怖くてスマホを持つ手が震えた記憶があります。

 

このように、舞台『クロードと一緒に』は私に新たな観劇体験を与えてくれた非常に思い入れの強い作品となりました。

 

2023年版の観劇所感

三度目の観劇で、時の流れを実感することがありました。

そう、演じる側も歳を重ねれば、当然観劇する側も歳を重ねるわけです。

それを最も感じたのが「刑事」役への印象の変化でした。

刑事さん、苦手だったんですよ。

高圧的だし、声を荒げるし、「彼」を軽蔑する態度が好きになれませんでした。

けれど神尾佑さん演じる刑事は、確かに苦手な人なんだけど

「この人にもなんか色々あるんだろうな…」と感じられる人物でした。

執務室から外線で家族(おそらく妻?)に連絡する場面では、刑事という役割をまとっていない人間の生々しさが垣間見えて新鮮でした。

最後に「彼」の独白の場面での表情や佇まいも印象に残っています。

個人的にツボだったのは、ジャケットを脱ぐとベストにショルダーホルスターを装着されてたことですね。

めちゃくちゃカッコよかった…

 

あとは、「彼」に対する印象も前とは少し変わりました。

それは、私が思っているよりも「彼」は物凄くクレバーで、客観的に物事を見てきた人物なんじゃないかってこと。

きっと、「彼」は今までの人生や男娼として生きる中で喜び、悲しみ、怒り、絶望などあらゆる感情にまみれて生きてきたんじゃないかと感じました。

だから、クロードと出会って関係が深まるにつれて、2人の行く末に待ってる結末も「彼」は痛いほどに分かっていたのかもしれません。

その上で、今回の事件で「彼」がクロードを何から守ろうとしていたのか。

今回の観劇でその“何か”の一端を掴めたような気がしたのです。

それを言葉にしてしまうと非常に陳腐なものになってしまいそうなので伏せますが、

この気持ちを味わうことが出来て、横浜に来て本当に良かったと心から思いました。

毎公演「彼」や刑事、速記官、警護官から自分が感じとるものが微妙に異なるのも、

この作品のもつ不思議な魅力の一つだなとしみじみ感じました。

 

そして、再び横浜赤レンガ倉庫のあの会場で一瞬でも現実を忘れ、

ひと時の濃厚な観劇体験が出来たこと。

これが何よりの幸せでした。

まとめ

一番伝えたいことは「感謝」。

こうして再び横浜(今回は京都も!)で上演してくださった運営の皆様、

そして再び「彼」として板の上に立つこと決めた松田さん、

並びに関係者の皆様方、

本当にありがとうございました。

この夏、演じる側も観る側も命がけで駆けぬけた舞台は幕を下ろしました。

ですが、舞台上に現れた「彼」の姿はきっといつまでも色褪せないでしょう。

またいつか「彼」に出会えることを願いながら、私の観劇人生は続きます。

ドラマ『僕らの食卓』スピンオフ~僕らの休日~ 感想

またこうして感想を書けることが嬉しいです。

今週もよろしくお願いします。

スピンオフ~僕らの休日~のあらすじ

種の誕生日祝いに旅行にやってきた上田家と豊。釣った魚や肉、地元の野菜でBBQをして楽しく盛り上がる一同。その後、楽しみにしていた温泉に向かうが、脱衣所で豊のスマホのメッセージを見てしまい、不安になる穣。ロッジに戻って、遊び疲れた種は、豊にポツリと意味深な言葉をつぶやいて眠てしまい、気になる豊…。

豊と穣は、種のために部屋の装飾を始めるも、どこかぎこちない。お互いに些細な言動を勘違いし、勝手にネガティブ解釈する始末。作業を終えた豊と穣は、気まずい空気のまま、ベランダでお酒を飲むことに。果たして二人は誤解を解き、楽しい誕生日会にすることができるのか…?

ドラマ『僕らの食卓』| 11話

 

感想

ご褒美ですか?

約2か月間、私に明日への活力を与えてくれただけでなく、

こんな素晴らしいスピンオフまで用意してくださるなんて

ご褒美以外の何ものでもありません…

圧倒的感謝。

 

もうね、上田穣の可愛さを舐めてました。

この2か月間狂ったように穣の可愛さを綴ってきたつもりですが、

最後の最後でまさかの新発見!上田穣が待っていました。

 

前々からなんとなく穣はやきもち焼きだろうな~

(あくまで個人的見解です)

そんなところも果てしなく可愛いな~

と思っていたんですが、

想像以上でした。

 

BBQの後、大畑さんと楽しそうに電話している豊を見つけて

「めっちゃ笑ってるんですけど」

とムスッとする穣。

 

おとうから

「お肉の次は、やきもちを焼いているのかな?」

という上手いのかよく分からないからかいにも思わず笑いました。

 

穣には悪いけど、ぷりぷり拗ねてる穣はめちゃくちゃ可愛かったです。

 

そしてそして、まさかの温泉での穣のお着替えシーン!!

色白!!

穣だけ紫外線が存在しない世界線?(豊も然り)

そして穣が結構細身だったことが判明したので、

もしかしてそれを気にして身体を鍛えてるのかな?

(もしそうだったら10話でお部屋に筋トレ器具があったのも頷けますね)

あと、豊のお着替えシーンがなかった理由が

穣からNGが出たとかだったら面白いですよね…

 

 

脱衣所で豊のスマホを見てしまった時の穣のリアクションや、

ロッジでの叫びやバルーンのBAD DAYに落ち込む姿、

二人の勘違いによって生まれるコントみたいな会話も、

本編とはまた一味違ったコメディタッチでとても面白かったです。

 

というか、出会って1年が経ってる状態で

既にお互いの気持ち確かめ合ってるにも関わらず

豊が他の人と付き合ってるんじゃないかって誤解してしまうことってあります?

と一瞬思って、いやあるのか…?だからこの世に浮気という言葉が存在するんか…

と思ったけど私の人生経験が乏しすぎてこれ以上は分かりません。降参です。

 

ただこれだけは穣に言いたい。

 

もっと自分に自信もって!!!!

 

9話と10話でも豊は穣に対して

「ずっと一緒にいよう」

って真正面から言っとるんですよ。

そう言ってもらえた自分自身をもっと信じていいんよ。

 

豊に手紙を渡すときに

「こんな俺だけど、これからも一緒にいてくれますか?」

って言うもんだから

食い気味に「当たり前だよ!!!」と答えそうになりました。

 

でもそうやって自分に自信が持てなかったり、不安になるたびに

言葉を尽くして向き合うふたりを丁寧に描いてくれてる

このドラマがやっぱり大好きです…

 

私、豊がビールを一口飲んでから意を決して穣に聞くところがとくに好きで。

豊のドキドキがこちらにも伝わってくるようなシーンでした。

 

これからもずっとずっと豊と一緒にいたい。

そんな健気な気持ちを手紙に綴った穣に

私も全力でエールを送ります!

がんばれ!

 

毎週楽しみにしていた僕食がついに終わりを迎えましたが、

観終わったあとは多幸感に包まれて、

不思議と今は寂しくありません。

そんなドラマに出会えて私は幸せです。

ありがとうございました!!